波板ポリカーボネート
波板状に成形したプラスチック製のパネルです。耐久性に優れ、紫外線や雨風でも変色することが少なく、屋外での使用にもおすすめしている商品です。
耐久性に優れた波板ポリカーボネートは、カーポートや物置など、屋根材として人気のプラスチック製パネルです。
最近では、業者に依頼せずにDIYで設置や張替えをされる方も増えています。その際に、「しっかりした強度で取り付けるためのコツを知りたい」「何から準備すればいいのかわからない」というご相談を、お客様からよくいただきます。
この記事では、正しく安全に波板ポリカを施工するため、作業を始める前に知っておくべきポイントを解説します。ぜひ参考にしてください。
波板ポリカーボネートの特徴から、なぜカーポートなどの屋根材におすすめしているのか理由をご紹介します。
波板ポリカの特徴
・耐衝撃強度がガラスの200倍
・使用温度は-40℃から120℃まで対応
・紫外線や雨風でも変色しにくい
・高い光線透過率で明るい
・紫外線や熱をカットしてくれる
・自己消火性で安心
劣化や破損がしにくい特徴が、屋外での使用に向いている理由です。また表面が波板状になっているため、溝に沿って排水できる点も屋根材にぴったりです。
強度が高い波板ポリカーボネートも、台風被害による破損や経年劣化した場合は、修理が必要です。放置すると、強風にあおられたパネルが落下するなど、2次被害の危険もあります。
交換の目安
・傷がつく
・ヒビが入る、割れる
・色が黄ばむ、透明パネルが濁ってくる
これらに当てはまる場合は、波板ポリカを交換するタイミングです。
複数枚の波板ポリカーボネートをつなげた張り方は、パネル同士を部分的に重ね合わせる必要があります。
その際、必ず2.5山以上重ねてください。2.5山(80ミリピッチ)以上重ねることで、隙間から雨や風などの侵入を防ぎ、パネルがバタバタと煽られるのも抑えられます。
取り付けたい場所に何枚の波板ポリカーボネートを用意するべきかを、簡単に計算できます。
ポイント①でお伝えしたとおり、波板ポリカを複数枚貼る際は、2.5山以上重ねなければいけません。計算する際は、重ね幅を考慮する事が大切です。
例えば規格サイズの波板ポリカーボネートを使用する場合、重なりが2.5山とすると、重なっていない部分の横幅(有効幅)は576ミリです。そのため5メートル幅の場所に取り付けたい場合の計算式は、
5000ミリ ÷ 576 = 8.68 ≒ 9枚
となるため、切り上げて波板ポリカーボネートが9枚必要となります。
波板ポリカーボネートには、施工のために必要な専用の取付ビスがあります。
取り付ける場所(屋根の骨組みなど)によって使用する金具が異なり、「木下地用」と「鉄鋼下地用」の2種類があります。施工場所に合わせてビスを選ぶことでしっかりと固定できます。
波板取付ビス (鉄鋼下地用)
取り付ける場所が鋼製の場合、波板取付ビス (鉄鋼下地用)を使用してください。 ビスが六角頭になっているため、下穴を空けずに直接施工ができます。
波板ポリカを取り付ける時の3つのポイントをご紹介しました。その他にも、修理や作業する際の注意点があります。正しく安全に設置するためにも、事前に確認しておきましょう。
波板ポリカーボネートを施工する時の注意点
カーポートに
ポリカーボネートのお役立ち情報