耐熱ガラスは、水で急激に冷やしても割れませんか?
耐熱ガラスは、水などで急激に冷やすと割れてしまうことがあります。
どのくらいの温度変化なら大丈夫か示す温度に「耐熱衝撃温度」という指標があります。耐熱衝撃温度の数値は、その数値から0℃に急冷した場合に割れないとされています。ガラスは熱伝導率が低い(熱が伝わりにくい)ため、板厚が熱くなるほど、表面と内部の温度差が生じて割れやすくなります。
例えば「ネオセラム」は耐衝撃温度が700℃なので、700℃から0℃に一気に冷やされても割れません。各耐熱ガラスの耐熱衝撃温度は下記の通りです。
ガラス | 厚み | 耐熱衝撃温度 |
---|---|---|
普通ガラス |
2 / 3ミリ | 65℃ |
4 / 5 / 6 ミリ | 50℃ | |
8 ミリ | 35℃ | |
テンパックス | 0.7 / 1.1 / 1.75 / 2 / 2.75 / 3.3 / 3.8 ミリ | 175℃ |
5 / 6.5 / 8 / 10.2 / 12.2 / 13 / 15 ミリ | 150℃-160℃ | |
20ミリ | 125℃ | |
テンパックス強化 | 3 / 3.8 / 5 / 6.5 / 8 / 10.2 / 12.2 / 13 / 15 / 20 ミリ | 250℃ |
ネオセラム | 3 / 4 / 5 ミリ | 800℃ |
ファイアライト | 5 / 8ミリ | 800℃ |
石英ガラス | 1~20ミリ | 900℃ |
バイコール | 3 / 6 / 9 ミリ | 800℃ |