強化ガラスに「フロスト加工」はできますか?
できません。強化ガラスにフロスト加工をすると割れてしまうためです。厚み5ミリ以上のフロストガラスを強化ガラスにすることは可能です。
フロスト加工は、フロートガラスの片面をサンドブラストとし、さらに化学処理した半透明にする加工です。見た目はすりガラスのような乳白色のガラスになります。
強化ガラスは、熱処理をして冷風でガラスを冷やして作られる過程で、表面に圧縮応力、内部にはそれに見合う引っ張り応力を持ち合わせます。これらの力で衝撃に対する強度を増しています。内部と外部の応力のバランス・均衡がとれているため、ガラス自身の強度が高くなっています。
強化ガラスにフロスト加工(傷をつけて割る)をすると、応力のバランスを崩してしまうことになり、一瞬にしてガラス全体が粒状に割れてしまいます。強化ガラスを切ることができないのと同じ原理です。
強化ガラスに加工をするのではなく、もともとのガラスに強化加工をするのがポイントです。