何故?ガラス引戸は2枚同時交換がオススメ

キッチンにある食器棚の引き戸など、2枚引き違いのガラス引き戸が使われている家具や建具はたくさんあります。使われているガラス2枚のうち片方が割れてしまった場合、割れた方を1枚だけ交換するのではなく、2枚とも交換する方がオススメなんです。
どうして割れていない方まで交換したほうが良いのでしょうか? 「1枚割れたのなら、割れたガラスだけ交換すれば良いのでは?」と思いがちですが、なんとそこには以外な落とし穴があるんです。
この記事のポイント
- 引き手加工とはガラス戸に丸みのある窪みの取手をつける加工
- ガラス戸の割れ変えの場合、引き手加工のデザインが同じになるように2枚同時に交換がおすすめ
それはズバリ「引き手」!
まずはこちらの写真をご覧ください。食器棚の「引き手」にご注目。丸みのある形状をしているのがお分かりいただけると思います。

続いて、こちらのお写真をご覧ください。左側のガラス引き戸のみ、交換してみたのですが、引き手の形が微妙に違うことにお気づきでしょうか? 元の引き手は丸みを帯びた形状だったのに対し、左の引き手は四角い形状となっています。これでは違和感が出てしまいますね。
では、次は左右の引き戸をどちらも新しいガラスに交換してみましょう。

引き手のあるガラス引き戸の場合、一方のガラスのみ交換すると、引き手の形状をそろえることが難しいんです。些細なことのように思えますが、引き手の形状の違いは大きな違和感を生んでしまいます。
引き手の形を拡大して比較
引き手の部分を拡大してみました。左が割れ替え前のガラスの引き手、右が新しく作ったガラスの引き手です。

まず、明らかに形が違います。元々のガラス戸の引き手はカーブを描いていますが、弊社で取り扱っている「引き手加工」は手作業で行っており、全て右のような角ばったデザインです。また、引き手の形状だけでなくガラスそのものの色合いにも違いがあるように見受けられます。
見栄えが気になるなら是非ペアで交換を!

お手持ちの家具のガラス引き戸が割れたとき、リーズナブルなのは割れた1枚のみの交換……ですが、引き戸の見栄えを気にされるのであれば、割れたガラスのみを交換するのではなく、対になるもう一方のガラスも共に交換することをオススメします。
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引手加工

「引手加工(引き手加工)」は、弊社で行うことができる特殊加工のひとつです。食器棚などの引き戸でよくみられる、指を引っ掛けるための溝をガラス表面に彫り込むことができます。