写真で分かる!ガラスの正しい持ち方・ダメな持ち方
ガラスには正しい持ち方があることをご存知ですか? 重いガラスも、持ち方を変えるだけで楽に運ぶことができます。
今回は、重いガラスも楽々運べるガラスの正しい持ち方と、間違った持ち方をご紹介します。
この記事のポイント
- 肩に寄り掛けるようにして持つ
- ガラスの面を床と平行にして持たない
- 1人で持つ場合
- 2人で持つ場合
1人で持つ場合
1人でガラス板を運ぶ時の 正しい持ち方
ガラス板を 1人で持つ場合、ガラスを肩に寄りかけるようにして持ちます。手は端に寄り過ぎたりせず、重みのバランスが良い位置に置いてください。この持ち方にすることで、ガラスの重さが肩に分散され、楽に持ち運ぶことができるのです。
運ぶガラス板のサイズが大きくても、持ち方は変わりません。
1人でガラス板を運ぶ時の 間違った持ち方
続いて、1人でガラスを持ち運ぶ際の、間違った持ち方をご紹介します。間違いポイントは4つです。
- 両手で持ち上げるだけ
- 引きずる
- 「PPバンド」を持つ
- 乱暴に扱う
1.両手で挟むようにして持ち上げるだけ
サイズが小さいガラスであれば問題ありませんが、手から滑り落ちたり、余計な力がかかってしまうため、重くなるにつれてこの持ち方では危険度も増します。
2.引きずる
ガラスを引きずってしまうと、欠け・割れ・ヒビ等の原因になります。重いからと言って引きずるのはやめましょう。
3.「PPバンド」を持つ
ガラス梱包に使われている「PPバンド」を持って持ち上げると、運搬中に突然切れ、ガラスが落下してしまいます。
4.乱暴に扱う
担いだり、頭に載せたりするのもNGです。
2人で持つ場合
2人でガラス板を運ぶ時の 正しい持ち方
2人でガラスを運ぶ際は、写真のように前側と後ろ側に別れて運びます。
前で持つ人は1人で持つ場合の持ち方と特に変わりません。肩に寄り掛けるようにして持ち上げます。
後ろで持つ人は、角(かど)を持つようにして運んでください。
また、ガラスサイズが大きい場合は、側面と底辺をしっかり支えるのがポイントです。
2人でガラス板を運ぶ時の 間違った持ち方
それでは間違った持ち方についても詳しく見ていきましょう。2人で運ぶ場合の間違いポイントは2つです。
- 肩に寄り掛けていない
- ガラスの面と床を平行にする
1.肩に寄り掛けていない
このように、肩に寄り掛けずに持とうとすると、力が入りづらく危険です。
2.ガラスの面と床を平行にする
ガラスを2人で運ぶ際、この持ち方が一番持ちやすそうに思えますよね。しかし、ガラスは硬そうに見えて自重でたわむ性質があります。写真のように、ガラスを横にし、面が床と平行になるように持ってしまうと「たわみ」が原因でガラスが割れてしまう恐れがあります。
ガラスの中央が緩やかに曲がり、たわんでいるのがお分かりいただけますか? これは非常に危険な状態です。
ガラスを運ぶ際の注意点!
ガラスを運ぶ際は、運ぶ最中だけでなく「ガラスを触る時」「ガラスを下ろす時」にも、押さえておきたい注意点があります。
- 角(かど)から下ろさない
- ガラスを直接触る場合は手袋をつける
1.角(かど)から下ろさない
ガラス板は 角(かど)が弱く、割れや欠けが起きやすくなっています。
ガラスを下ろす際は、床に対し垂直に立て、慎重に下ろしてください。
2.ガラス直接を触る場合は手袋をつける
切断面が「切りっぱなし」の場合、ガラスを直接触ると怪我をする恐れがあります。切りっぱなしでなくても、手が滑ったりなどの危険もありますので、滑り止めの付いた手袋・軍手を必ず着用してください。
正しい方法で安全にガラスを運びましょう
ガラスの正しい持ち方について、ご理解いただけましたでしょうか。ガラスを運ぶ際の注意ポイントを2点、おさらいしましょう。
- 肩に寄り掛けるようにして持つ
- ガラスの面を床と平行にして持たない
ガラスは割れ物です。間違った扱い方をすれば、怪我や破損を招いてしまいます。安全な場所で、正しい方法で持ち運び、慎重に取り扱ってくださいね。